【ゴジラ検定に向けて】ゴジラ(1954)鑑賞&観ながら感想

ゴジラ部部長です。

前回お知らせした通り、2019年3月10日に行われるゴジラ検定の中級を受験することが決まりましたので、それに向けて国内実写ゴジラ映画を観なおしていこう思います。

せっかくなので、感想もアップしていきたいなと考えています。

それでは第1回目の作品はこれ!

ゴジラ(1954)

第1回目なので、もちろん記念すべきこちらの作品から行きます。

また、各作品の作品情報は「ゴジラ検定 公式テキスト」から引用していきます。
(自分の記憶にも残りそうなので)

※完全ネタバレの記事となっています。まだ作品を観ていない方はご注意ください!

ゴジラ(1954)作品情報

1954年11月3日公開
モノクロ、スタンダード 97分

製作:田中友幸
監督:本多猪四郎
原作:香山滋
脚本:村田武雄、本多猪四郎
音楽:伊福部昭
特殊技術:円谷英二
キャスト:宝田明、志村喬、河内桃子、平田明彦

引用:「ゴジラ検定」公式テキスト

以上が作品情報です。ちなみに登場怪獣はゴジラのみとなっています。

それでは観ながら感想スタートです!

ゴジラ(1954)観ながら感想

~ゴジラ東京湾に登場まで~

オープニングを観ていると最近鑑賞した「シンゴジラ」を思い出してしまいます。

そして、タイトル後には有名な「ゴジラのテーマ」がスタッフ・キャストロールに合わせて流れます。

ゴジラに入っていた中島春雄氏は最後に出てきましたね。

そして始まる船上の様子。昔の映画にしては事が起こるのがとても速くテンポも良い印象です。

表の主人公である尾形秀人と山根恵美子が登場します。

ゴジラに沈没された「栄光丸」は練習問題でも出題されましたね。

前半の沈没事故の場面からの流れは昔撮影されたニュース映像のようで、古くなった今こそリアリティを感じます。

ついに「大戸島」登場します。恥ずかしながら長い間「おおとじま」と読んでました…。
正確には「おおどじま」ですね。

栄光丸について新聞が報じます。事件の様子を新聞で表現するのはすでに確立されていますね。

大戸島の少年、山田新吉も登場。「ゴジラVSデストロイア」では山根家に養子となっていました。

「ゴジラ」という名称がじいさまの口から告げられます。ゴジラシリーズにおいても初「ゴジラ呼び」です。

そして大戸島での夜の様子へと場面が変わります。初見の時にはこの舞踊がとても印象的でした。

島に嵐がやってきていよいよ「ヤツ」の登場です。
この家屋崩壊の場面は本当に怖いです。

よく観ると家屋を破壊するゴジラの足が少し映ってますね!これは知らなかった。

そして国会場面に移ります。山根博士の「ネクタイ直し」もこの場面ですね。

調査チームの見送りにて裏の主人公とも言われている芹沢大助が登場します。
恵美子さんのことが本当に好きだったんだろうなぁ…。

調査チームが大戸島を調査していると………
今度は「ヤツ」がハッキリとお顔を見せてくれます!

ゴジラ登場です。「私は見た。確かにジュラ紀の生物だ」
この山から顔を出す場面の合成はすごいとしか言いようがないです。
当時は観客がのけぞったなんで逸話もあるくらいです。

改めて国会でゴジラについて解説する山根博士。問題の200万年前というセリフですが、現在では何故200万年前にしたのか様々な説があるようです。

この場面の菅井きん氏もいい味出してます。
「何をいうかぁ!!」最高です。

電車内での一般市民の会話。長崎出身の話だったり、疎開の話だったりまだまだ戦争の傷跡が見受けられます。

山根博士は本当にゴジラを生け捕りしたいんですね。でも生け捕りって難しいよなぁ…。

東京湾での2回目のゴジラ登場。恐ろしくてグロテスクな化物という印象です。

~ゴジラ上陸~

新聞社の中での会話から芹沢大助の話が登場します。

同時に尾形と恵美子は結婚の話を芹沢に言おうと決意します。

こうやって二つを並べると上手い構成と言わざるを得ないですね。

ゴジラという脅威が迫っていても人間は自分たちのことでやっとです。
マクロとミクロの話を同時に行っている点でも優れた脚本となっています。

芹沢博士はどのように生活費を稼いでいるのでしょうか?
・オキシジェン・デストロイヤー以外の研究で稼いでいる
・戦後補償が支払われている
・山根博士から仕送りをされている
これくらいが思いつきます。

そう言えば2014年のハリウッド版ゴジラが公開される際にこのような雑誌が販売されていました。

その中で芹沢の日常姿を想像した漫画がとても印象的でした。
機会があれば是非一読してみて下さい。

芹沢が恵美子に研究結果を見せるのは、唯一の自己顕示欲なのでしょうか。

そして行われる恐ろしい実験…。恵美子の驚きの顔がより怖さを引き立てています。

恵美子はこの後結局芹沢との約束を破るのですが、本当にそれは正しかったのでしょうか。

約束を守ると人類が滅亡してしまう。約束を破ると自分自身が人としての道を外してしまう。

そう考えると芹沢博士の研究を見た時から恵美子には辛い結末しか待ち受けていないかもしれませんね。
こういった内容からも本当に第一作のゴジラが優れていることが分かります。

ついに上陸するゴジラ。人類との初交戦となります。

ゴジラに光を当てると怒るという設定はこの後の作品ではそこまで活かされなかったですね。
ただ、理由もなく街を破壊するという点ではこの設定はいつまでも活きているのかも。

街での破壊に容赦がないゴジラ。台風や地震のような大災害のように人間はただ見ているしかないです。

ゴジラに対して行われた作戦は「5万ボルト」の有刺鉄線を当てるものです。
この後5万ボルトくらいではゴジラには効果がないことが判明するのですが…。

自衛隊の出動でついに流される「ゴジラのテーマ」!!

元々は自衛隊のテーマとして制作されたので、初代ゴジラでは自衛隊の出動場面で使用されています。
(この曲を全く知らずに聞いた当時の観客はどんな気持ちだったのでしょうか)

山根博士と尾形とのゴジラに対する意見の相違。
ここの場面を観る限り山根博士は人間離れしている芹沢大助に近い人間だと思います。
その意見に一般論として反論している尾形は二人とは相いれない関係かもしれないですね。
(娘の恵美子ですら山根博士に理解はできていない)

5万ボルトを浴びても全く怯まないゴジラ。それどころか口から何かを吐き出して鉄塔を溶かしてしまいます。
現在では「放射火炎」「放射熱線」という呼称ですが、この当時は謎の攻撃…。
そう考えるとまるで全てのものを溶かすおどろおどろしい毒霧のように見えます。

口から吐き出す際には背びれも光ります。このアイデアは本多猪四郎監督のものだったようです。

破壊シーンはとてもボリュームがあって見ごたえ抜群ですね。

途中で鳥かご越しのゴジラが映し出されますが、妙にリアルで気持ち悪いです。
その直後に「もうすぐお父ちゃまのとこに行くのよ…!」と覚悟している母子が出てきます。この場面も戦後直後にとっては現実味がある出来事だったんでしょう。

ゴジラの歩くシーンだけ観てもいかに「体重」を考えて撮影されているか分かりますね。ゴジラが歩くだけで街が破壊されてしまうのが丁寧に描かれています。

そして国会議事堂破壊。当時は政府に不満を持っている大衆からは拍手喝さいを受けたなんて逸話もあります。

テレビ塔での「皆さんさようなら」の場面。「ゴジラ FINAL WARS」のオープニングでこの場面が出てきたのは興奮しました。

戦闘機の攻撃をものともせずに海に帰っていきます。というか攻撃は当たっていないように見えます…。

~ゴジラとの決着~

破壊された街の病院での場面。けが人・死人であふれています。
恵美子の孤児に向けた「お母ちゃまはすぐ帰ってきますよ」という言葉に涙が出てしまいます。

ついに芹沢との約束を破り研究について尾形に話してしまう恵美子…。
この時はまさか芹沢が死ぬ覚悟をしてしまうことまでは想像できなかったのかもしれません。

芹沢が恵美子に見せた研究内容の場面の、魚が溶けてしまう所は中々ショッキングです。

尾形はこのオキシジェン・デストロイヤーのことを恵美子と話すときに笑顔で話しています。
いかにも正義感あふれた発想で、芹沢とは相いれない所だと思います。

研究所に一旦こもった芹沢ですが、この部屋鍵はないみたいですね。
それか尾形が無理やりこじ開けたのか…。

実験資料を全て始末してしまおうとする芹沢ですが、テレビから流れる「乙女たちの歌声」と共に映される悲惨な現状を見てついにオキシジェン・デストロイヤーを使用することを決意します。

芹沢はこの時に自身の命をかけることも決意したと考えられます。
資料を燃やしている場面で恵美子が泣き出すことから、彼女も芹沢の死を予感していたのでしょう。
尾形と婚約はしていますが、2人の絆は他の誰よりも強かったのだと思います。

船上で尾形と芹沢の2人が、オキシジェン・デストロイヤーを機動させることが決まります。

中盤の大音量の特撮場面と打って変わり後半は静かな場面が続きます。
その分ドラマに集中できるように感じます。

海中でゴジラが寝転がっているのは何気に貴重な姿です。
ゴジラの近くでついに起動するオキシジェン・デストロイヤー。

芹沢は尾形を海上に上げて、自身はロープを切ってしまいます。
「幸福に暮らせよ」というセリフは深くてとても重いです。

海から顔を出して苦しそうな声で鳴くゴジラ。ただ存在しただけで抹消されてしまう悲しい存在です。

船上では芹沢の死に全員が悲しみます。この後人気シリーズになるとは思えないくらい重たいくて暗い終わり方です。

ただこの強烈なラストが今なお続く怪獣映画の元として受け継がれてきたように思います。

「あのゴジラが最後の一匹だとは思えない…。もし水爆実験が続けて行われるとしたら、あのゴジラの同類が世界のどこかに現れてくるかもしれない。」
山根博士の最後のこのセリフが、この後続くゴジラシリーズの予言となったように感じます。

まとめ

久しぶりに鑑賞したのですが、前半のゴジラが登場するまでのテンポの良さ、ゴジラが東京を破壊する特撮の出来、更にはラストでガツンと来るテーマの重さなど、原点にして至高の作品です。

全てのゴジラ映画がこの作品を無視できないのは当然のことだと感じました。
また、今後どのような傑作が生まれようとも「ゴジラ」を超えることは不可能だと思います。