ゴジラVSビオランテ(1989)ネタバレあり感想【ゴジラ検定に向けて③】

ゴジラ部部長です。

ゴジラ検定に向けて第3回目、今回もゴジラ映画の観なおしをしていきます。

今回選んだ作品はこちら!

ゴジラVSビオランテ(1989)

VSシリーズでは一番好きと言っても良いくらいの作品です。

名作とも名高い今作!それでは早速観ていきたいと思います!

今回から検定で出題されそうなワードは赤文字にすることにしました。

※完全ネタバレの記事となっています。まだ作品を観ていない方はご注意ください!

【ゴジラVSビオランテ】作品情報

1989年12月16日公開
カラー、ビスタ 105分

製作:田中友幸
プロデューサー:富山省吾
監督・脚本:大森一樹
原案:小林晉一郎
音楽:すぎやまこういち
特技監督:川北紘一
キャスト:三田村邦彦、田中好子、小高恵美、沢口靖子、高嶋政伸、金田龍之介、峰岸徹、高橋幸治

引用:「ゴジラ検定」公式テキスト

今回も「ゴジラ検定」公式テキストから引用します。

今作の対戦怪獣はタイトルの通り、ビオランテです。

他にも自衛隊が総力を尽くしてゴジラと戦うのが見ものとなっています。

音楽に「ドラゴンクエスト」などを手掛けたすぎやまこういち氏を起用しているのも注目です!
ちなみにすぎやまこういち氏は「帰ってきたウルトラマン」の主題歌なども手掛けています。

原案の小林晉一郎氏も「帰ってきたウルトラマン」に参加しているので、何気に共通点が多いです。

それでは今回もゴジラ検定に向けて作品鑑賞していきます。

※完全ネタバレの記事となっています。ご注意ください。

「ゴジラVSビオランテ」観ながら感想

~オープニングからゴジラ復活まで~

オープニングからテンションが上がる曲です。しかもゴジラに対しての警戒体制の説明がパソコン画面で説明されていて、テンポが良いオープニングとなっています。
細胞のアップからゴジラの姿に映し出される場面と、前作「ゴジラ」(1984)のダイジェストに移るのもいいですね。

「ゴジラ」(1984)から数年後の新宿の様子は酷い状況です。何気に街の破壊後がハッキリと映されているのは珍しいかもしれないです。

「ゴジラ細胞」を採取している自衛隊、更にそれを盗み取ろうとしている米国のバイオメジャーと戦闘になります。
早速人間通しの争いから始まる点もいかにも大人向け映画って感じです。
色々突っ込みどころもありますが…。

そして現れる「サラジア野郎」。子供の時はカッコいいと思っていましたが、今観ると服装が…ダサい。あとガリガリすぎです(笑)

サラジア共和国にて研究をしている白神博士が登場します。ゴジラ細胞による不幸な事故によって英理加を亡くしてしまいます。

それから5年後、白神博士はすっかり引退していますが、薔薇とのコミュニケーションを行いたいと望んでいます。すでに薔薇に娘の遺伝子を組み込んでいるんでしょう。

三原山では噴煙が確認されます。そして精神科学開発センターでは超能力を持つ子供たちの夢にゴジラが現れます。この場面は特に特撮場面が出る訳でもないのにすごくいい場面です。

そしてこの映画の真の主役と言っても良い権藤さんの登場です。
くわえタバコが似合います。

三原山にて三枝未希が超能力にてゴジラの動きを確認して「第一種警戒体制」となります。
この警戒体制の設定はあんまり活かされていない気がします。

ゴジラ対策の為に白神博士が招集されますが、白神博士は拒否します。

抗核バクテリアについての話が続きます。

三原山の噴火の影響で白神博士の薔薇が弱ってしまいます。
このことがきっかけとなり、博士は抗核バクテリアの協力を決意し、薔薇にゴジラ細胞を埋め込みます。

ここまではっきりと人間が作り出した怪獣というのも珍しいです。

白神博士の研究所で薔薇とゴジラ細胞を組み合わせていきます。
子どもの頃にこれを真似して怪獣ができないか挑戦してみたのは僕だけではないと思います。

白神博士「君にはまだ科学というものが分かっていないようだな」

三原山ではゴジラの活動が物理的に確認され、「第二種警戒体制」となります。

スーパーX2が登場します。スーパーXよりも更に強固になった設定ですが、ファイヤーミラー以外はあまりゴジラに効果はなかったですね。

白神博士の研究所に米国のバイオメジャーとサラジア野郎が忍び込み、銃撃戦となります。
ここのビオランテと人間の戦いはモンスター映画のようで楽しいです。

白神博士「ひょっとすると…大変なことになるかもしれない」←あなたのせいです。

バイオメジャーからゴジラを脅しに使った脅迫文が送られてきます。
首相は野党への対応で忙しいというのが嫌にリアルです。

白神博士「科学など所詮政治の道具でしかないのだ」
だから自分は好きなことをしていたんでしょう。娘の遺伝子をとにかく生き延びさせることだけを考えていたように思います。

芦ノ湖にてビオランテが出現します。そして薔薇とゴジラ細胞に娘の英理加を加えたことが判明します。
はたから見ると完全にマッドサイエンティストです。

バイオメジャーとの交渉はサラジア野郎の妨害によって、「ゴジラは出るわ、抗核バクテリアは持ってかれるわ」という最悪な事態となってしまいます。
大変な場面なのに余裕の口調の権藤さんはやはりカッコいいです。

「アーメン」(三原山爆破のカウントが残り数秒となった時の権藤さんの言葉)

ゴジラが出現し「第三種警戒体制」へと移ります。
第二と第三の差がすごい…。

デーモン閣下がゴジラ出現に関して喜んでいる場面があるのですが、子どもの頃に読んだ本には宇宙人という扱いになっていました。

これは予告編です。本編ではこのようなセリフはないです。

~ゴジラ対ビオランテ~

ゴジラを囲う場面のCGの使い方もめちゃくちゃ好きです。
ゲーム画面みたいなチープさを上手く活かしています。

スーパーX2初陣です。黒木特佐もいいですねぇ。
スーパーX2の操縦もシューティングゲームみたいです。

作戦の為には情報操作まで行う冷徹っぷりも黒木特佐の魅力ですね。

スーパーX2はかなりゴジラに対して善戦していますが、ついには敗れてしまいます。
操縦している雨沢を演じている豊原功補氏はこの後の「ゴジラVSキングギドラ」にも別役として登場します。昔は同一人物かと勘違いしていました。

ゴジラとビオランテの初戦が始まります。

「いったいどうなるんだ?」
黒木特佐「勝った方が我々の敵となるだけです」
このセリフもしびれますねぇ。

この薔薇が頭にあるビオランテは「花獣形態」と呼ばれています。

初めて観た時は「ビオランテ弱!」と思っていました。放射熱線であっさり焼かれてしまうような描写です。

放射熱線を受けたビオランテの体液(樹液?)は気持ち悪いです…。

粉塵となったビオランテは次の形態を少し顔をのぞかせながら空に舞っていきます。

ビオランテを倒したゴジラは再び海へと消えていきます。
スーパーX2とビオランテとの戦いでのダメージが大きかったのでしょう。

ゴジラを見失った自衛隊は三枝未希による超能力でゴジラの場所を探しだします。
この後にゴジラと直接対峙して海に引き返させるなど、今作で初登場の三枝未希は目覚ましい活躍をしますね。

伊勢湾に全勢力を集めた黒木特佐でしたが、予想は外れゴジラは大坂湾に現れます。
そしてゴジラを少しでも足止めする為に三枝未希がゴジラと対峙します。

ゴジラシリーズの中でもたった一人の人間が、自分の能力だけでゴジラと対峙するのはこの場面だけでしょう。
凄い能力と度胸ですね。

ゴジラが大阪に上陸することが判明して「第四種警戒体制」へと移ります。

大阪では斉藤由貴のコンサートが行われていますが中止となります。

この曲のイントロだけ流れます。

抗核バクテリアを取り戻すために桐島と権藤さんが向かいます。
と言うかこの二人様々なことをやらされていますね。

ゴジラが大阪に上陸します。最近見た「ゴジラの逆襲」を思い出します。

権藤さんが抗核バクテリアをゴジラに打ち込むことに成功しますが、そのままゴジラにビルを破壊され亡くなってしまいます。ゴジラに対しても全く恐れずにまさに「漢」です。

「じゃあな」(部下たちと手分けする際に言った権藤さんの言葉)

スーパーX2もゴジラに対抗するために出現しますが、ファイヤミラーがない為にただの足止め役となっています。スーパーXみたいにカドミウム弾も装備すればよかったのに…。

この時のスーパーX2の操作場面もゲームセンターのガンアクションみたいなレバーです。この「カチカチ」って音がすごい好きです。

ゴジラを誘導するためにあえてファイヤーミラーを広げたスーパーX2でしたが、やはり無理が生じたかついに墜落させられてしまいます。
結果としては抗核バクテリアを撃ち込むことに成功します。

権藤「薬は注射より飲むのに限るぜ。ゴジラさん」
この言葉と共にゴジラの口内に抗核バクテリアを撃ち込みます。
「ゴジラVSキングギドラ」の元々の歴史で、ゴジラがこれ以降に出現しなかったのは権藤さんの命がけの一撃のおかげだったと考えられます。

~サンダーコントロールシステム~

時間が経っても抗核バクテリアの効果が現れないので、ゴジラの体温を上げる「サンダーコントロールシステム」を使用した作戦が行われます。

再びCGと実写が融合される場面です。この音楽もあっててカッコいいシーンです。

自衛隊での黒木特佐の指示は的確ですね。今作での失態はゴジラの上陸場所を見誤ったくらいです。

サンダーコントロールシステムによって体内の温度が上がっていくゴジラ。抗核バクテリアの効果が表れ始めますが、まだまだ倒れるようなことはありません。

「なんて奴だ」

三枝未希がビオランテを感じ取ると空から、更に攻撃的な形態となったビオランテが出現します。

この形態のビオランテは「植獣形態」と呼ばれているようです。

ビオランテが出現しただけで、周りの建物や兵器が破壊されていきます。

白神博士「ビオランテが、進化している」

VSシリーズでも最も巨大な怪獣ビオランテです。
この移動シーンは何人ものスタッフの操演によって撮影されたことは有名ですね。

1:50くらいの場面で移動してくるビオランテが確認できます。

ビオランテは触手によってゴジラの身体を貫きます。
他の作品でもゴジラの身体が傷つけられることがあるのですが、次作には何事も無かったようになっているところから、ゴジラの再生能力はかなり優れているのでしょう。

ビオランテの触手に絡まれた際に使用するゴジラの技は「体内放射(エネルギー体内放出)」と呼ばれるもので、今作で初めて使用されて以降VSシリーズではピンチの時に使用されていきます。

ビオランテも「放射樹液」で応戦して、ついに抗核バクテリアの効果が表れたゴジラは海に倒れ込んでしまいます。
(この時海に落ちていなかったら、体温が下がらない為にゴジラは復活しなかった可能性もあります)

ゴジラとの死闘の末にビオランテも空へと粉塵となって消えていきます。
英理加(沢口靖子)の顔の合成が少しシュールです。

ビオランテ「ありがとう」

この言葉を三枝未希から聞かされた白神博士ですが、サラジア野郎に胸を撃たれて死亡してしまいます。
科学者の悲しい末路という所では「ゴジラ」(1954)の芹沢博士を連想します。

その後霧島は白神博士を撃ったサラジア野郎との決着を追いかけ、争いとなります。
サラジア野郎は最後には黒木特佐が捜査した「サンダーコントロールシステム」によって跡形もなく消されてしまいます。
サラジア野郎の目的はよく分からなかったです。

「バットマンみたいだった」

海水に浸かったゴジラは体温が下がり、ゴジラは再び立ち上がります。
そしてそのまま海へと帰っていきます。

「ゴジラVSキングギドラ」の本来の歴史では、この後ゴジラは23世紀まで目覚めていないという設定でした。
抗核バクテリア、ビオランテの影響でかなり傷ついていたのでしょう。
権藤さんのおかげです。

ラストは感動的な音楽と共に大河内明日香の語りで締められます。

「いつから私たちは、こんな時代に生きるようになったのでしょう。神に向かって一歩、歩み出した日からそれは始まったのかもしれません。思い出してください。もう一度」

エンドロールでは海で移動しているゴジラと地球から離れていく薔薇の姿が映し出されます。

この時のビオランテの細胞がスペースゴジラを生み出したともされています。

まとめ

「ゴジラVSビオランテ」はやっぱりいいですね。

たまに突っ込みどころもあるにはあるのですが、映画上でのテンポや音楽にのせられて最後まで楽しく観てしまいます。

今回は検定に向けて鑑賞しましたが、多分近いうちにまた観なおす作品となりそうです。

しかも今作からVSシリーズでおなじみとなってくる「三枝未希」や「ゴジラ対人間」という構成も始まっています。

まだ観ていない方は是非チェックしてみて下さい。