ゴジラ部部長です。
ゴジラ検定に向けて第7回目、今回もゴジラ映画の観なおしをしていきます。
今回選んだ作品はこちら!
ゴジラVSスペースゴジラ(1994)
リトルゴジラに癒されたくて…。少し仕事が忙しかったので癒し目的で選びました。
【ゴジラVSスペースゴジラ】作品情報
1994年12月10日公開
カラー、ビスタ 108分
製作:田中友幸
共同制作:富山省吾
監督:山下賢章
脚本:柏原寛司
音楽:服部隆之
特技監督:川北紘一
キャスト:橋爪淳、米山善吉、小高恵美、吉川十和子、柄本明、斎藤洋介、佐原健二、中尾彬
今回も公式テキストからです。
メンバーから癒される(?)雰囲気です。
それでは観ながら感想やっていきます。
「ゴジラVSスペースゴジラ」観ながら感想
~オープニングからスペースゴジラがバース島に飛来するまで~
宇宙でスペースゴジラが地球に向かっているところから始まります。
そしてバース島に結晶体が飛来します。ゴジラが咆哮してタイトルですね。
Gフォースでは前作「ゴジラVSメカゴジラ」を更に改良した「モゲラ」の開発が行われています。
この場面は前作のメカゴジラの方が迫力も音楽も好きです。合体がちょっとチープに感じてしまいます。
サイキックセンターに大久保晋がやってきます。三枝未希に「テレパシープロジェクト」通称「Tプロジェクト」の話をしにきます。
モゲラを使用する「Mプロジェクト」はゴジラ抹殺、「Tプロジェクト」ゴジラを操ることが目的となっているようです。
そういえばこないだ観た「怪獣大戦争」ではX星人にあっさりゴジラ操られていましたね。
あの技術があれば…。
バース島に向かう新城功二と佐藤清志。
バース島に入ると早速上司になる結城晃の洗礼を受けます。
三人が挨拶を交わしていると…出たぁ!!リトルゴジラ!!
結城は「ちびごじ」と呼んでます。かわええ…。
全シリーズの中でもこれだけかわいさアピールでデザインされた怪獣はこの子だけでしょう。
好みは分かれますけど…。
G対策協議会ではNASAのロケットが破壊された映像を検証しています。
ロケットの破壊場面はちょっと残念な仕上がりです…。今観るとこれはこれで珍場面として楽しめますが。
三枝未希には「ゴジラVSモスラ」で宇宙に飛んでいったモスラとコスモスからテレポーション能力でスペースゴジラ襲来の警告がされます。
この時の小さなモスラは「妖精(フェアリー)モスラ」と呼ばれています。
バース島では新城と佐藤が結城に命令されて地雷式催涙ガス弾を浜辺に仕掛けます。
結城はこれまでに2回ゴジラを確認したようです。
結城は最後に血液凝固剤(結城スペシャル)にてゴジラの抹殺しようと計画しています。
Gフォースでは宇宙で異常物体を確認します。
クリスタルに覆われた物体が高速で移動していることが判明します。
謎の物体に向けてモゲラが出撃します。
ちなみにモゲラの正式名称は「Mobile Operation Godzilla Expert Robot Aero-type」です。
ゴジラ検定公式テキストの最上級問題として出題されていましたが、中級ではまずでないでしょう。
バース島には三枝未希、権藤千夏、大久保晋が上陸します。
新城と三枝未希は初見ではお互いのことを良く思わなかったようです。
三枝未希はリトルゴジラと再会します。
「ゴジラVSメカゴジラ」のベビーゴジラの経験を積んだ三枝未希はすっかりゴジラに対して親近感を持っているようですね。
権藤千夏と結城晃は元々知り合いだったようで、千夏は「ゴジラVSビオランテ」に登場した権藤吾郎の妹、結城は権藤吾郎の友人でした。
本来はこの作品でVSシリーズが完結する予定だったこともあるそうで、こうやってみるとVSシリーズを総括しているのが良く分かります。
結城たちが仕掛けた催涙ガス弾にリトルゴジラが引っかかってしまいます。
苦しそうで可哀そうです。
心配そうに見ている三枝未希が印象的です。
リトルゴジラが去っていくと三枝未希はゴジラの存在を感じます。
予見の通り、結城たちの前にゴジラが出現します。ゴジラを見つめる結城が良いです。
新城はTプロジェクトを実行させる為に、ゴジラの後頭部に増幅装置を撃ち込みます。
この増幅装置が巨大なゴジラの精神に対してもコントロールがきくようになる装置です。
同じころに血液凝固剤を撃ち込もうとした結城は失敗してしまいます。
この「人間単身VSゴジラ」という構図が昭和ゴジラを思い出させます。
宇宙空間ではモゲラがスペースゴジラに攻撃を仕掛けますが、あっさりと敗れてしまいます。
何とか帰還するのが精いっぱいでした。
増幅装置は上手く撃ち込まれてTプロジェクトは成功するかと思われましたが、突如コントロールが効かなくなります。
「テレパシー増幅して」←テレパシーってそういうものなんですね…。
「宇宙怪獣が来る」三枝未希のこの言葉の後にスペースゴジラがバース島に飛来します。
リトルゴジラは仲間と勘違いしたようで、人懐っこくスペースゴジラに近寄ってしまいます。
ところがスペースゴジラはリトルゴジラに攻撃を始めます。大人げないです。
リトルゴジラの危険を察したゴジラはリトルゴジラの救出に向かいます。
ゴジラ、スペースゴジラ、リトルゴジラ3匹が出そろいます。
そういえば「ゴジラVSメカゴジラ」に続いて「ゴジラ」と付く怪獣(ロボット)が3匹出ていますね。
リトルゴジラをかばいながら戦った為にスペースゴジラに倒されてしまうゴジラ。
その間にリトルゴジラは結晶体の中に閉じ込められてしまいます。
~ゴジラのリベンジ~
スペースゴジラはそのまま去っていき、ゴジラはスペースゴジラを追います。
結城「傷ついたやつを追う気にはなれないんだよ」
さすが権藤さんの親友です。吐いた言葉全てが名言となってしまいそうです。
島に残された人間たちはそれぞれの行動を決断していきます。
島に残る三枝未希に新城は感化され、佐藤と三人で島に残ることを決意します。
Gフォースでは宇宙から来た宇宙怪獣の検証を行っていました。
スペースゴジラのスペックはこんな感じです。
バース島に残った三枝未希の前に再びフェアリーモスラが現れます。
そこに新城が登場し、「恋バナ」になります。
夜中にバース島にて三枝未希が攫われます。新城と佐藤は謎の誘拐犯に襲われ、手も足も出ませんでした。
こうなると3人が島に残った必要はあったのでしょうか…。
結城、新城、佐藤の三人は三枝未希を連れ戻す為に企業マフィアへと乗り込みます。
中には捕らわれた三枝未希と大久保の姿が…。大久保はゴジラを完全に操ろうと計画していたようです。
スペースゴジラは「札幌」「山形」と進んでいきます。
企業マフィアのビルでは結城たち3人が三枝未希を救うために乗り込みます。
やはり、この個人にあらゆることを丸投げしてる感が昭和ゴジラっぽい…。
と、思っていたらVSシリーズでもよくある展開でした。
超能力と新城の連携によって無事三枝未希は救出されます。ここのアイデアは面白いです。
大久保はそのビルに残りスペースゴジラによりビルごと破壊されてしまいます。
スペースゴジラは「神戸」に到達します。こんなに日本を縦断した怪獣っていない気がします。
ついにスペースゴジラは福岡に飛来。結城、新城、佐藤はモゲラに乗り込みスペースゴジラ撃退に向かいます。
結城「オイルが切れた。入れといてくれ」とライターを千夏に渡します。
ほらほら、やっぱり結城晃は名言の塊ですよ。
福岡の街を破壊するスペースゴジラ。自身のエネルギー吸収基地を福岡タワーとします。福岡タワーはあエネルギー集積基地となります。
ゴジラはスペースゴジラに向かい「鹿児島」に上陸し、「熊本」「別府」にも突き進みます。
Gフォースの攻撃を振り払い福岡に進んでいきます。
ゴジラの様子をモニターで確認した結城はスペースゴジラから予定飛行コースから外れ、ゴジラの元へ…。
結城は私怨の為にゴジラに挑みに行きます。しかし、新城の一撃によって結城は気を失いその隙にモゲラは再びスペースゴジラに向かいます。
ここのゴジラとモゲラが戦う流れが自然だったからこそ、もっと「ゴジラVSモゲラ」が観たかったです。
メカゴジラと違いどんな戦いをしたんでしょう。観たいなー。
スペースゴジラと戦闘になったモゲラですが、スペースゴジラの反撃を受け倒されてしまいます。
新城は操縦技術は結城に及ばないようです。
結城が目を覚ますと的確な指示を出し、危うい場面を何とか逃れます。
そこに…。
ゴジラも現れます。何か印象薄いな今回のゴジラは特に。
ゴジラとスペースゴジラの第二ラウンドとなります。
~ゴジラ・モゲラVSスペースゴジラ~
スペースゴジラはゴジラを浮かせるとそのままビルに叩きつけます。キングギドラの引力光線って本当はこういう影響があるものだったと思います。
ゴジラが結晶体を壊しているのをみた新城たちはスペースゴジラが福岡タワーからエネルギーを供給していることに気づきます。←ゴジラの方が人間より賢いですね。
モゲラは分離して福岡タワーの破壊をしようと試みます。
合体と分離の場面はここしかないので、やはり分離する意味ない気がします。
スターファルコンとランドモゲラーに分かれたモゲラは、ゴジラの協力もあり福岡タワーを破壊することに成功します。
この場面、特撮的にはめっちゃ痺れる場面ですが変な勘ぐりで「こういう場面作るためのこれまでの脚本だったのでは…」と勝手に推測してしまいます。
結城「ケリはモゲラでつけるぞ!」
ゴジラがスペースゴジラに肉弾戦を仕掛けます。やはり、何か印象の薄いゴジラです…。
モゲラはスペースゴジラの肩部分の結晶も破壊しますが、反撃を受け完全に動かなくなってしまいます。
新城と佐藤は脱出しますが、結城はゴジラ抹殺をあきらめずにゴジラに血液凝固剤を撃とうとします。
結城「ゴジラよ…」
結城がでたらめにモゲラを動かすとモゲラはスペースゴジラに体当たりします。
モゲラに残った結城は新城に救出されます。
新城もピンチに陥りますが、三枝未希とのテレパシーによって何とか脱出します。
やはり、超能力映画としていい感じだと思うけどなぁ…。
ゴジラもそのままスペースゴジラを攻撃し、「バーンスパイラル熱線」にてモゲラと共にスペースゴジラを焼き尽くします。その時の様子がスペースゴジラだけでなく、人類に対しても恨みがあるような攻撃を行っています。←大久保のせいで更に恨みが増した可能性があります。
破壊されたモゲラから新城と結城は三枝未希の前に現れます。
この時には新城と三枝未希はすっかり絆を持っているようです。
新城「君は最高だ」
無事に全員と合流した一同はゴジラがバース島へと帰っていくのを見届けます。
結城「大した野郎だよ。あいつは…気が済んだ」
宇宙でゴミを出すなっていうメッセージとなりちょっと説教くさいです。
三枝未希はゴジラに撃ち込まれた増幅装置を超能力によって外します。
全員でゴジラが海に帰っていくとこを見届けます。
新城「結構いい奴だったよな。ゴジラ…」
三枝未希によって見せてもらったバース島ではリトルゴジラが放射熱線を吐く様子が…。
劇場ではこの場面おば様が「わー!」って声出していました。
まぁ可愛いですからリトルゴジラは。
まとめ
リトルゴジラに癒されそうと鑑賞しましたが、結構面白いかったです。
リアルタイムで観た時はあんまりな印象でしたが。
今作はゴジラファンにも「ゴジラ対メガロ」なみに突っ込みどころが多い作品です。 でもそこまで気にならなかったです。検定に向けて気にしていたからなのでしょうか…。
もっと細かいところまで詰めて制作していれば、VSシリーズの幕引きとして良作となったかもしれません。
それか逆に振りかぶって「昭和ゴジラ対宇宙怪獣」みたいなノリだったらもっとはっちゃけた内容で楽しめたかもしれません。
平成以降はゴジラと人類が共闘している場面はほぼないので、それだけでも観るのに価値がある作品だと思います。