【シン・ゴジラ考察】「シン・ゴジラ」に登場する「ゴジラ」の正体について考えてみた

先日地上波初放送もされた「シン・ゴジラ」 劇場やDVDなどで観ていなかった方もここで観ることができたのではないでしょうか。

シリーズも30作品ほどとなっているゴジラ映画でも高く評価されているシン・ゴジラですが、結局「ゴジラの正体」って何だったのでしょうか?

過去シリーズも含めて「ゴジラって何だ?」についてお話していきます。

※シン・ゴジラ含めてゴジラシリーズのネタバレがかなり記入されているので、ご注意下さい。

そもそもゴジラシリーズとは

1954年版初代「ゴジラ」

記念すべき第一作のゴジラです。 海底に眠っていた恐竜(200万年前の)が水爆実験の影響で目覚め、東京を襲うというストーリーになっています。

シン・ゴジラとの共通点がとても多いです。 例えばオープニングのタイトルの出方、ドキュメンタリー風に見せる方法、一度出現して海に帰りまた東京を目指してくるところ……などなどです。

この映画の最後のセリフとして有名なのが「あのゴジラが最後の1匹だとは思えない…」というセリフがあります。 ここからすでにその後ゴジラが続いていくかのようなセリフでとても興味深いですね。

昭和シリーズでのゴジラ

第一作のゴジラ以降のゴジラは様々な怪獣と戦っていくこととなります。

最初に大阪で戦うアンギラス、ゴジラ映画に影響を与えたと言われるキングコング、ゴジラの次に人気高いモスラ、ゴジラ最大のライバルと言われるキングギドラなど多数の怪獣と戦っています。

途中までは人類の敵であったゴジラですが、時が経つにつれてどんどん正義の味方となっていきます。 シリーズの終盤になると、人類の危機には助けにきてくれるいい奴になっています。 ミニラという子どももできて、教育にも熱心です。

平成VSシリーズでのゴジラ

昭和シリーズが終焉を迎え、改めて制作されたゴジラシリーズです。

1984年版「ゴジラ」から始まり、「ゴジラVSデストロイア」まで7作品が公開されました。

昭和シリーズがどんどん人類の味方となっていくのと違い、人類とは距離をおいて(?)敵怪獣と戦う内容が多いです。

「ゴジラVSビオランテ」は大人が鑑賞しうるゴジラ映画として今でも評価が高いですね。 (子どもたちが一斉に絵を見せた時にゴジラマーチが流れる場面大好きです)

シン・ゴジラが成績を塗り替えるまでは「ゴジラVSモスラ」が興行収入が一番多いそうです。

シン・ゴジラのエンドロールでも流れる「ゴジラVSメカゴジラ」のテーマ曲はめちゃくちゃカッコいいです!! 個人的には「ゴジラVSメカゴジラ」のオープニングシーンが一番好きな場面です。

ミレニアムシリーズのゴジラ

VSシリーズの後にモスラ主役の映画が3本ほど制作されて、その後ミレニアムシリーズのゴジラが始まります。

ミレニアムシリーズの特徴としては「初代ゴジラは出現した世界だけど他のゴジラ作品とは全くつながっていない」というところがあります。 唯一話がつながっているのは「ゴジラ×メカゴジラ」と「東京SOS」のみとなっています。

毎回世界観が変わる為に様々なストーリーが楽しめるのが良いですね。

「ゴジラ2000 ミレニアム」ではゴジラが暴れまわるところでお話が終わってしまったり、「ファイナルウォーズ」では逆にこれまでの東宝怪獣映画を全てあったこととして話を進めていったりと、単作品ならではの楽しみがあります。

ちなみに僕個人が一番好きなゴジラ映画は「怪獣総攻撃」です。 ハム太郎と同時上映されたのが有名ですが、他のゴジラ映画と比べても骨っぽいストーリーやただただ怖いゴジラが魅力的です。

賛否の分かれる「ファイナルウォーズ」も結構好きです。ヘドラの扱いは残念ですが……。

エメリッヒ版ゴジラ

ハリウッドが制作した最初のゴジラ映画です。

今までのゴジラと全く違い、大きな恐竜のような姿をしています。

怪獣と言うよりは生物としての側面が強く、ミサイル1発でやられてしまいます……。 (蒲田くんとどっちが強いのだろう?) 世界中のゴジラファンを激怒させた今作ですが、評価している方もいます。

僕自身も10代で観たので「ハリウッドさんに行ったらこうなるんや……」と何故か納得した気がします。(笑)

ハリウッドで制作されるにあたり、様々な人間が監督候補として挙げられていたようです。 ティムバートン監督はバットマンと共演させる予定だったとか! ティムバートン版ゴジラ……観てみたいですねぇ。

モンスターバース版ゴジラ

2014年に改めて制作された「GODZILLA ゴジラ」から始まった怪獣シリーズです。 現在までに「キングコング:髑髏島の巨神」と合わせて2つの作品が公開されています。

今後モスラ、ラドン、キングギドラが出演決定しています。

その後にゴジラとキングコングの映画も公開決定となっています。

更にはパシフィック・リム3に出演するという噂も……。 そんなの楽しみ過ぎますね!!

今作のゴジラは核攻撃にも耐えたという恐ろしい怪獣です。 人類の完全な敵というよりは、地球の守護神みたいな位置づけでした。

船をくぐっていく場面は「優しすぎやろゴジラ」とついつい突っ込んでしまいましたが……(笑)

シン・ゴジラの放射熱線の場面ですっかりと忘れてしまっていましたが、今作のゴジラの放射熱線の出し方もすごいカッコ良いです!

これまでの真っすぐ吐かれる放射熱線と違い勢いがある炎のような描写で、(現実離れしているけど)リアルに感じることができました。 何よりもゴジラ全身が初めて映る場面は良いですよねぇ……。

それまではVSシリーズのゴジラの身長が100メートルと最大でしたが、今作のゴジラは108メートルとなっています。 シン・ゴジラやアニメ版ゴジラでは更に大きくなっていましたが、一体どこまで伸びていくんでしょうか……。

シン・ゴジラがこれまでのゴジラシリーズと違っていたこと

シン・ゴジラはこれまでの怪獣映画ファンだけでなく、これまで怪獣映画をあまり観ていない方にも高い評価が付きました。 何故ここまで万人に愛されるゴジラ映画となれたのか。 これまでのゴジラシリーズとの違いについて考えました。

ゴジラが変態していくこと

第一にゴジラが変態するというアイデアに驚かされました。

これまでゴジラが変化するということは何度かありました。 雷を浴びて電磁石の身体へと変化させたり、より多くの放射能を取り込むことによって巨大化したりです。

それでも姿形は大きく変わることはありませんでしたが、シン・ゴジラでははっきりとゴジラが変態していきます。 初めて映画館で第二形態(通称蒲田くん)を見た時は「誰!?」って思わず声に出しそうになりました。

 

その後第三形態(通称品川くん)になるころにようやく「あっゴジラさんやったんや」と気づきました。

第二形態が顔を地面に近づけて進んでくるのが怖いです。 ゴジラくらい大きな怪獣になると逆に顔とかが人間の目線から遠くある為に、怖さがなくなってしまうと感じていたのですが、あの距離感は怖かったです!

大きさ的に主食人間みたいに感じますもん。(笑)

本来だとその後にゴジラ自身が分裂するという計画もあったそうです。 それはそれで観てみたいですね。

超兵器が登場しないところ

第一作の「ゴジラ」には超兵器の「オキシジェン・デストロイヤー」が登場します。

その後のシリーズにも超兵器とされる兵器が多数登場することが多いですが、シン・ゴジラでは全く登場しません。

無人在来線爆弾は超兵器と言えば超兵器な動きをしていましたが……。 こういった通常の怪獣映画で出てくるSF要素を少なくすることで、怪獣映画をあまり観ない層にも受けたのではないかと感じました。

人間ではなくゴジラを中心とした物語であること

完全に主役がゴジラです。

シン・ゴジラの「シン」は「進」ではないかと思うくらいゴジラが進んでくるストーリーとなっています。

人間側のバックボーンなどはほとんど紹介されないままとなっています。

豪華キャストとしても話題となっていましたが、初見では発見できなかった俳優さんも多かったです。 (斎藤工に全く気付けなかった……)

何故か恋愛要素や家族要素が強く出してしまっていた過去作と比べて「ゴジラ映画観た!」という満足感を強く感じられました。

海に帰るのでなく陸上にて凍結したところ

「ゴジラ2000 ミレニアム」では最後にゴジラが暴れまわって終わっていましたが、他の作品ではゴジラを倒すか、ゴジラが海に帰ることで物語が終わることがほとんどです。

ところがシン・ゴジラではゴジラを陸上で凍結させて物語が終わります。

ハッキリ言ってあの東京には住みたいとは思えないです。 しかしこれから人類はゴジラと共に生きていくのを選ぶしかないという強烈なメッセージとなっています。

ただゴジラを倒してハッピーエンドではなく、若干の後味の悪さもこの作品のスパイスとなっていると思います。

「ゴジラ」とは何者なのか?

前置きが長くなってしまいましたが……。ゴジラとは何者なのかお話していきます。

昭和シリーズでのゴジラの正体

ハッキリと「恐竜の生き残り」と明言されています。

ただし、生物とかけ離れた能力が「恐竜の頃からあった」のか「放射能の影響でそうなった」のか分かってはいません。

昔読んだ怪獣解剖図巻には「牛とかクジラとかも食べる」って書いてありましたが、放射能のみで生きているという話もあります。

どちらにしても通常の兵器では倒すことのできない怪獣ということになっています。

平成VSシリーズでのゴジラの正体

「ゴジラVSキングギドラ」にて「ゴジラザウルス」が放射能を浴びてゴジラになったとされています。

「ゴジラVSメカゴジラ」では同じゴジラザウルスの「ベビーゴジラ」も登場しています。

恐竜のように腰の部分に第二の脳があり、こちらが破壊されると動くことができなくなります。 ゴジラザウルスと旧日本軍との繋がりは泣いてしまいます……。

ベビーゴジラは普通のゴジラザウルスの子どもでしたが、こちらもゴジラ同様に放射能の影響でどんどん巨大になってしまい、最後には別のゴジラに成長します。

G細胞とかゴジラザウルスとかVSシリーズは少しでも生物としてリアルに表現するために色々な工夫がされています。 ゴジラに寄生していたショッキラスなんてのもいました。

子どもの時に見てめちゃくちゃ怖かったです…。1984年版「ゴジラ」はTVでやっていたのをビデオ録画したのですが、ショッキラスが出る場面は毎回早送りしていました。(笑)

ミレニアムシリーズでのゴジラの正体

ミレニアムシリーズは作品ごとに内容が違うので、ゴジラの正体も作品ごとで様々です。

「ファイナルウォーズ」ではただ怪獣の王とだけ説明されていますし、「怪獣総攻撃」では太平洋戦争で亡くなった英霊たちの怨念がゴジラという形で日本を襲っているという説明がされていました。

「ゴジラ×メガギラス」のゴジラは初代ゴジラが生きていたという設定になっています。

エメリッヒ版ゴジラの正体

イグアナです。(笑) イグアナが(フランスの)核実験に巻き込まれて変化した姿だと言われています。 

確かにゴジラファンたちが怒るのも納得できるような……。

元々イグアナの為に(?)放射火炎を吐くような無粋な真似はしません(できません) 散々ネタにされてしまっているエメリッヒ版ゴジラですが、結構かわいいところもあるので、未見の方は是非チェックしてみて下さい。

モンスターバース版のゴジラの正体

こちらははっきりと正体は明言されていません。

2億7000万年前に生態系の頂点にいた生物とされています。 同じ時代に生きていたムートーという生物が天敵とされています。 (このムートーというネーミングだけはあまり良いと思えません…)

発音は「ガッズィーラ」でなく「ゴジラ」です。(渡辺謙は) 今後シリーズ化される作品の中でゴジラたちの正体が明らかになっていくのではないかと考えています。

「キングコング:髑髏島の巨神」で言及されていた「地下から出現する」というのが怪獣たちの正体と関わってくるのではないかと想像しています。

そして地下の怪獣つながりで、「パシフィック・リム」作品にもつながってくるような妄想をしています。(笑)

シン・ゴジラに出てきたゴジラは何者か?

勝手な妄想となりますが、様々な生物を取り込む生き物が牧教授(人間)を取り込み、放射能をエネルギーとして進化した生き物ではないかと考えています。

理由は海に落ちたとは言え牧教授の遺体が見つかっていないことと、ラストカットに映された尻尾に人間の形に近い生物が産まれ始めているところです。 (ちなみに凍結されなかったら、あの小さな人間のような生物が大量に発生して飛翔していくそうです)

鎌倉に出現したゴジラが改めて東京を目指すような動きをしていたりと、今回のゴジラは人間が正体としか思えないんですよね。

作品とは関係ありませんが、シン・ゴジラ役を野村萬斎がやっていると言うニュースを見て「作品の中で野村萬斎がゴジラになるの!?」と勝手に勘違いしていました……。

初見の時も「野村萬斎いつ出るんだろう?」と余計な事をずっと考えてしまいました……。(笑)

まとめ

今回はシン・ゴジラの正体について考えてみました。 今後さらにゴジラ映画が公開されていくのが今から楽しみです。